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再びイーヴォ・ポゴレリッチのリサイタルに行ってきました♪

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12/6ミューザ川崎で行われたイーヴォ・ポゴレリッチ氏のリサイタルで
驚くべき未知の音楽芸術に触れた私。(12/6のブログはこちら
サントリーホールでのベートーヴェンプログラムも聴かずにはいられなくなり、
12/8、屋外チケット売り場で約1時間、
凍えながら並んで当日券をGETいたしました!


誰よりも早くホール内に入ると・・・
舞台上のピアノを誰かが弾いています。
取り押さえられる様子もないし、一体何だろう?と思い近寄ってみると、
毛糸の帽子をすっぽりかぶった、パジャマのようなものを着た大柄な男の人でした。

まさか?!と思い、
もっと近づいてみると・・・

イーヴォ・ボゴレリッチ氏!!

パジャマの上にガウンを羽織ったような、
宅急便がきても、そのままでは出るのはちょっと恥ずかしいような格好で、
とくに本気で練習するわけでもなく、ただぼんやりとピアノを鳴らしながら、
客入りの様子をじっと眺めていらっしゃるのです!

ウソみたいな光景に、かなり動揺しながら席に着き、
当日プログラムのエッセイを読んでいると、
「舞台で指慣らしをする奇癖(「練習」という性格のものではない)は相変わらずだが ー」
という一文を発見!
なるほど。ようやく理解できました。

さて、当日のプログラムはこちらです。

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〈ベートーヴェン・プログラム〉
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」
ロンド・ア・カプリッチョ op.129 「失われた小銭への怒り」
ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 op.54
ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.57 「熱情」
ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 op.78
***************************************************

「悲愴」の演奏が始まった瞬間から、驚愕の連続!
ポゴレリッチでしか成し得ない圧倒的な芸術を前に、息が止まりそうでした。

正統派とは何か、異端とは何か、
いや、そもそも芸術に正統も異端もないのではないかと、
自分中にあったいろんな概念が崩れ去り、
別次元の扉の存在に初めて気付かされた気が致しました。

どれもよく知っている曲なのに、どれも初めて聴く曲のようでした。
聴きなれた主旋律はちゃんと存在しているのに、
それ以外の方々に散りばめられた音が同時に引き上げられて、
別の生命体のようにもう一つの意志をもって鍵盤の上をうごめくのです。
そして、誰もが気付くことなく通り過ぎてしまう隠れた旋律を
余すところなく浮き彫りにしながら、全く別次元の音楽芸術を生み出すのです。

まるで神懸っていて、人間が到達できる領域をはるかに超えていると感じました。
あまりにも偉大な芸術を前に、畏敬の念に満たされて、
ただひれ伏すような思いでした。

生きている間に、このような天才の音楽を生で聴けた喜びで一杯な上に、
まさかのアンコール(ショパン:ノクターン  ハ短調 op.48-1)まで聴かせて頂き、
予想だにしないサイン会まで開かれ、
さすがにここまでくると、今日のことは全て夢だったのではなかろうかと・・・
本当に信じられない思いでした。

畏れ多くて非常に緊張しましたが、私も勇気を振り絞ってサインをいただきました。
至近距離で見るポゴレリッチ氏は、思っていたよりとても大きくて、
体つきもガッシリしていて、指もとても太くて肉厚(筋肉質)な感じでした。



あと、もうひとつ、この日わかったことがあります。
彼は演奏を終えた後、ピアノの椅子をでチョチョッと動かしてピアノの下に
しまいこむのですが、これは「今日の演奏はこれでおしまい」の合図のようです。
なので、チョチョッとされた後は、それ以上のアンコールは無しということです。

オーケストラも、歌も、ダンスも、豪華な衣装もセットもない、ピアノ1台という制限の中で、
これほどまでの芸術を体現されるという奇跡のような舞台を目の当たりにして、
私の中で、新たな芸術の世界への扉が開かれました。

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