いよいよ明日!イエルク・デームス ベートーヴェンピアノソナタ第31番レクチャーコンサート!!

こんばんは!tsukusanですき

 

いよいよ明日Docomo107

きイエルク・デームス ベートーヴェンピアノソナタ第31番レクチャーコンサートき

 

2017.4.22-2demusチラシ WEB用完成.jpg

 

いや〜楽しみですね〜ゆう★

 

現在ショールームでは会場作りのためにピアノを運送屋さんに運んで頂いているところです筋肉

 

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ラップで丁寧にぐるぐる巻いていますゆう★

 

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普段はピアノで一杯になっているショールームが、

イベントの時だけはすっからかんになりますひらめき

 

もちろん当日はお客様で埋め尽くされますエクステンション

 

通訳は毎年夏にデームス氏の別荘で行われるマスタークラスでも通訳を務めている大井美佳さんです手

 

世界の巨匠によるベートーヴェンピアノソナタのレクチャーonpu03

こんな機会はめったにありません0口0

どんなレクチャーになるのか、tsukusanもワクワクしていますめがねき

このレクチャーを聞けば、ベートーヴェンの他の作品はもちろん、

すべての作曲家の音楽がより楽しめるようになるのではないかと思いますピアノ

 

以前バッハ平均律レクチャーの際にも、後日お客様より、

「自分はピアノは弾くより聴くことの方が圧倒的に多いのだけれど、バッハのレクチャーを聴いてから音楽を聴くのが以前よりもずっと面白くなり、聴き飽きていてもう聴かないであろうと思っていたCDが今は面白くて仕方がない!」

というお声を頂きましたおかお(幸せ)

 

音楽は演奏するのも楽しいですが、聴くのももちろん楽しいですよねぴのこ:)

それがさらに深いところで楽しめるようになるかもしれませんピアノ

 

色々なご予定があるとは思いますが、

この機会を逃すと次はいつになるかわかりませんよっエクステンション

 

・・・tsukusan熱くなってしまいましためがね汗

 

明日のレクチャーのチケットは残りわずかですが、

まだございますエクステンション

ご興味のある方がいらっしゃいましたら、開演前までにご連絡くださいonpu03

 

0120−747−442

(有)ピアノクリニックヨコヤマまでご連絡くださいき

 

一人でも多くの方にこのような貴重なレクチャーを聴いて頂ければと思いますエクステンション

 

ではでは明日、お待ちしておりますエクステンション

 

 

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山本貴志さんご来店!

こんばんは!tsukusanですき

 

本日なななんと、ピアニストの山本貴志さんが来店されましたエクステンション

経歴についての説明は必要ありませんねめがねき

 

アップライトも含めた色々なピアノを弾いて下さり、

夢のような時間を過ごしましたゆう★

(ベタな表現ですみません汗ホントに良い時間を過ごした時ってこうだと思うんですめがね

 

お話しをする時はとにかく物腰が柔らかく、ピアノの前に座ると途端に空気が変わり、

音楽を本当に楽しそうに表現されているという印象でしたピアノ

まあピアノも嬉しそうに歌うことゆう★

演奏が始まり、ふと気付くと音楽に引き込まれている自分がいましためがねき

 

ポーランドと日本をしょっちゅう行き来されている山本貴志さんonpu03

横山より「当店ショールームでたまにホームコンサートをしているんです。

ホールのような音響も無いし、またまたホールのような無音ではなく車の雑音などがある中でのコンサートなんですが・・・」

とお話をして、弾いて頂けませんか?とお願いしたところ、

なななんと快諾して頂けましたゆう★

山本さん曰く「こういう環境でのサロンコンサートはあちら(ヨーロッパ)を彷彿させてくれるので大好きなんです」とのことでエクステンション

山本貴志さんピアノリサイタルInピアノクリニックヨコヤマショールームDocomo107時期などまだまだまだ未定ですが、企画しますエクステンション今からテンション上がりますDocomo107

個人的にはレクチャーやレッスンも聞いてみたいですね〜めがねonpu03夢が広がりますエリザベス

 

tsukusanでした〜めがね手

 

 

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バリトン 飯田裕之さんコンサート(調律:横山ペテロ)のご案内♪

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声楽家の方で、ブリュートナーを好まれる方は多いですね!!

 

世界的ソプラノ 中丸三千絵さんのブリュートナーについては

以前ご紹介したことがありますが→以前のブログはコチラ

バリトンの飯田裕之さんも、ご自宅にはブリュートナーを所有されている声楽家の一人。

 

本コンサートでブリュートナーが使われるわけではないのですが、

ブリュートナーOWNERの歌声は、一味も二味も違います。

 

飯田裕之さんの、生命力に満ち満ちた歌声、音楽性豊かなオペラ、

まだ聴かれたことのない方は、是非一度聴いてみてください。

歌にも存在感にも、特別な華のあるバリトンです。

きっとファンになります。

 

当日の調律は横山ペテロが担当させて頂きます!

 

〜うたとピアノの二人会〜

2016年9月9日(金)18:30開演(18:00開場)

会場:神奈川県立音楽堂

 

バリトン 飯田裕之

ピアノ 飯田麻衣子

 

プログラム

 あんこまパン「全三楽章」

 オペラ「ジャンニ・スキッキ」より

 

チケット:4,000円

 

申込tel/fax:0465-25-3246

申込WEB:http://blog.livedoor.jp/iida_hiroyuki/

 


イエルク・デームス(伴奏)/北村哲朗(バリトン)コンサート(調律:横山ペテロ)

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こんにちは! naotiです♪

10月以降の関東は、本当に贅沢なコンサートが目白押し♪♪
月に一度の割合で素晴らしい演奏に出会えるという、
とてもとても幸せな秋を満喫中です!

昨日、2014年11月12日は、キリスト品川教会グロリアチャペルにて、
『イエルク・デームス(伴奏)/北村哲朗(バリトン)
「冬の旅」全24曲 F・シューベルト Op.89 』
のコンサートがありました。

調律は当店代表の横山ペテロです。

かねてより、横山から「北村哲朗さんの歌は素晴らしいよ」と聞いており、
巨匠 イエルク・デームス先生も、
「Tetsuroの音楽性と歌声は世界に通用する」と話されていたことがありましたので、
このチャンスを待ちわびておりました!!






横山は、午後から会場入りして調律です。



スタインウェイDの艶消しの音を初めて聞きました。
やわらかいのに華やかで、素晴らしい音色です。



多くのピアニストのお客様が、横山の音作りを「ペテロサウンド」と呼んでくださっていますが、
この日は、まさにそのペテロサウンドを感じました。
横山の調律で、ピアノがみるみるうちに美しい音に変化していくのがわかります。

北村哲朗さんも、「ペテロさんの調律は、喉が開いた音色になるから本当に歌い易い。
日本的な喉を締め付けた音だと、声までピアノの音につられて締め付けた声になってしまうから」
と仰っていました。


調律を終えると、まずはリハーサルです。



それにしても、大変立派な教会です。
普段からこちらで礼拝が行われているのだと思いますが、コンサートホールにしか見えません!
パイプオルガンも素晴らしく、残響豊かで素晴らしいホールです。



そしていよいよ開演です。

CD、演奏会を含め、今まで聴いてきた「冬の旅」の中で
これほど素晴らしい演奏・歌はありませんでした。

巨匠 イエルク・デームス先生の伴奏も、まるで神がかっていて、
世界中で彼ほどの伴奏が出来る人はいないのではないか。
と思うほどに、本当に素晴らしかったです。

あの有名な「菩提樹」では、伴奏のあまりにも美しい響きに、
完全に別世界へと連れて行かれました。

後半の北村哲朗さんの歌声は一層まろやかになり、
「冬の旅」の世界を本当に見事に歌い上げてくださいました。

これなんです!!
この、感動を通り越した感動を求めて、
感動の極みへと到達する、この極限ともいえる、「とてつもない感動」を求めて、
私たちは足繁く演奏会に通い続けるのです!!



ぶらあぼにも載っておらず、会場である教会のホームページにも掲載されておらず、
とにかくほとんど宣伝もされていなかった今回のコンサート。
知っていれば聴きたかったという人も、多かったのではないかと思います。

もっともっとぎゅうぎゅう詰めになっても良いから、
本物を求めるたくさんの人が聴くべきコンサートだったと、心から思いました。
空いている隙間(長いすなので、座ろうと思えば座れる隙間)を
これほどまでに勿体無いと思ったことはありませんでした。



終了後、舞台裏で記念撮影♪
左から、当店代表 横山ペテロ、当店技術者 新堂隼人、イエルク・デームス先生、
メゾソプラノの吉田清香さん、そして当店事務担当の佐古です。



来月12月2日には、イエルク・デームス先生の86歳のお誕生日当日に、
私共ピアノクリニックヨコヤマ主催で、イエルク・デームス先生の86歳バースデーコンサートを開催します。(詳細は→こちら)※もしくはチラシをクリックしてください



デームス先生に「これが先生のバースデーコンサートのチラシですよ」とお見せすると、
チラシを見るなりデームス先生はひとこと。

「Oh!なんてことだ!これはミスプリントじゃないか!66歳の間違いだろう!!」

デームス先生、ギャグも冴えていらっしゃいました(笑)

イエルク・デームス 86歳バースデーコンサート、まだお申込みは間に合います。
たくさんの皆様に聴いて頂きたいと思います♪♪是非ご来場ください。


ピアノクリニックヨコヤマ WEB

この上なく贅沢なホームコンサート♪

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こんにちは!naotiです!
先日の定休日、この上なく贅沢なホームコンサートがありました。

全国のみならず、世界各国で活躍中のピアニスト 斎藤龍さんが、
横山の自宅でピアノクリニックヨコヤマのスタッフのためだけに、
超贅沢リサイタルを開催してくださったのです!!



プログラムは、去る5月10日、横浜みなとみらいホール(小ホール)にて
リサイタルをされた時のプラグラムと同じ!

*************************************
ベートーヴェン:幻想曲 作品77
        ピアノソナタ第8番「悲愴」作品13

ブラームス:4つのピアノ小品集 作品119

シューマン:クライスレリアーナ 作品16
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使用ピアノは、横山が自宅に所有しているピアノのうちのひとつ:
Bluthner(ブリュートナー) グランドピアノ モデル6  190cm ウォルナット艶消し
です。

この距離で、しかも弾いている人の真横で聴くというのは、
ホームコンサートでしかあり得ない、エキサイティング!な体験です。

音色を微妙に変化させるための、本当に本当に細かい指の動き、
音楽に合わせて呼吸する、その息遣いまで、
全部見えて、聴こえます。



最後に斎藤龍さんの演奏を聴いてから、まる二年。

2年前の演奏では、華やかで色とりどりの素晴らしい演奏で魅了されたのをよく覚えているのですが、その時とはまた随分違った印象を受けました。

殊にベートーヴェンの悲愴の2楽章は、
その後幾日もわたって心に留まり続ける、絶品の音楽でした。

信じられないほど緻密にコントロールされたピアニッシモの中で音楽が進んでいく中、
メロディーを浮き立たせることを極力せず、演奏者側のやろうとすること(=主張)をあえて封じ込められるのです。

そうすることによって、聴いている側は自然と導かれるように音楽に聴き入り、
メロディー以外の内声に含まれるハーモニーの中にまでも
作曲家が楽譜の中に閉じ込めた様々な感情を、自ら感じることができるのです。

聴き手である私たちが、能動的に感じ取るための芸術的な参加をしない限り、
この感動は体験できないかもしれません。
また、この曲を初めて聴く人にとっては、
今回の演奏の素晴らしさは伝わらないかもしれません。

けれどもあえて、そのような危険を冒してでも、
斎藤龍さんは自らの「主張」を封じ込められたのです。

思い起こせば、ヨーロッパの巨匠の演奏の多くは、
弾いている本人の存在を通り越して、「作曲家が降りているようだ」と感じます。
斎藤龍さんの、今回の「悲愴」もまさに、それを感じたのでした。



クライスレリアーナも素晴らしかったです。
わけのわからない曲だと思っていましたが、この日初めて、
この曲がこんなにもロマンティックで、情熱溢れる、美しい曲なのだと知りました。


実は斎藤龍先生も、ご自宅に同じモデル(ブリュートナー モデル6)を所有されています。
「色彩豊かで、音色の変化が素晴らしく、表現の幅が限りなく広がると話されていました。

お店で聴くブリュートナーとはかなり違った印象で、
普通のお家に入れたらこんなに響きが増すんだ!と、スタッフみんなで非常に驚いておりました。

かつての貴族のような
贅沢な午後を過ごしたスタッフ一同でした。

再びイーヴォ・ポゴレリッチのリサイタルに行ってきました♪

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12/6ミューザ川崎で行われたイーヴォ・ポゴレリッチ氏のリサイタルで
驚くべき未知の音楽芸術に触れた私。(12/6のブログはこちら
サントリーホールでのベートーヴェンプログラムも聴かずにはいられなくなり、
12/8、屋外チケット売り場で約1時間、
凍えながら並んで当日券をGETいたしました!


誰よりも早くホール内に入ると・・・
舞台上のピアノを誰かが弾いています。
取り押さえられる様子もないし、一体何だろう?と思い近寄ってみると、
毛糸の帽子をすっぽりかぶった、パジャマのようなものを着た大柄な男の人でした。

まさか?!と思い、
もっと近づいてみると・・・

イーヴォ・ボゴレリッチ氏!!

パジャマの上にガウンを羽織ったような、
宅急便がきても、そのままでは出るのはちょっと恥ずかしいような格好で、
とくに本気で練習するわけでもなく、ただぼんやりとピアノを鳴らしながら、
客入りの様子をじっと眺めていらっしゃるのです!

ウソみたいな光景に、かなり動揺しながら席に着き、
当日プログラムのエッセイを読んでいると、
「舞台で指慣らしをする奇癖(「練習」という性格のものではない)は相変わらずだが ー」
という一文を発見!
なるほど。ようやく理解できました。

さて、当日のプログラムはこちらです。

***************************************************
〈ベートーヴェン・プログラム〉
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」
ロンド・ア・カプリッチョ op.129 「失われた小銭への怒り」
ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 op.54
ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.57 「熱情」
ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 op.78
***************************************************

「悲愴」の演奏が始まった瞬間から、驚愕の連続!
ポゴレリッチでしか成し得ない圧倒的な芸術を前に、息が止まりそうでした。

正統派とは何か、異端とは何か、
いや、そもそも芸術に正統も異端もないのではないかと、
自分中にあったいろんな概念が崩れ去り、
別次元の扉の存在に初めて気付かされた気が致しました。

どれもよく知っている曲なのに、どれも初めて聴く曲のようでした。
聴きなれた主旋律はちゃんと存在しているのに、
それ以外の方々に散りばめられた音が同時に引き上げられて、
別の生命体のようにもう一つの意志をもって鍵盤の上をうごめくのです。
そして、誰もが気付くことなく通り過ぎてしまう隠れた旋律を
余すところなく浮き彫りにしながら、全く別次元の音楽芸術を生み出すのです。

まるで神懸っていて、人間が到達できる領域をはるかに超えていると感じました。
あまりにも偉大な芸術を前に、畏敬の念に満たされて、
ただひれ伏すような思いでした。

生きている間に、このような天才の音楽を生で聴けた喜びで一杯な上に、
まさかのアンコール(ショパン:ノクターン  ハ短調 op.48-1)まで聴かせて頂き、
予想だにしないサイン会まで開かれ、
さすがにここまでくると、今日のことは全て夢だったのではなかろうかと・・・
本当に信じられない思いでした。

畏れ多くて非常に緊張しましたが、私も勇気を振り絞ってサインをいただきました。
至近距離で見るポゴレリッチ氏は、思っていたよりとても大きくて、
体つきもガッシリしていて、指もとても太くて肉厚(筋肉質)な感じでした。



あと、もうひとつ、この日わかったことがあります。
彼は演奏を終えた後、ピアノの椅子をでチョチョッと動かしてピアノの下に
しまいこむのですが、これは「今日の演奏はこれでおしまい」の合図のようです。
なので、チョチョッとされた後は、それ以上のアンコールは無しということです。

オーケストラも、歌も、ダンスも、豪華な衣装もセットもない、ピアノ1台という制限の中で、
これほどまでの芸術を体現されるという奇跡のような舞台を目の当たりにして、
私の中で、新たな芸術の世界への扉が開かれました。

イーヴォ・ポゴレリッチのピアノリサイタルに行ってきました♪

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初めてイーヴォ・ポゴレリッチ氏の演奏をCDで聴いたときの衝撃は、よく覚えています。
あれは忘れもしない深夜。
「眠れないし、何か聴こう」と思って、何も知らずに手にしたCDが、
ポゴレリッチ氏が演奏するショパンのスケルツォでした。



そこにあったのは、癒しでも、感動でもなく、
目の覚めるような驚愕のみ!!!
楽譜の中で初めてスポットライトを浴びたであろう音が終始浮き彫りにされ、
予想できない緩急のテンポ、極限のピアニッシモやフォルテッシモ、
無限の音色が魔法のように広がり、
目が回るような勢いで展開される未知の音楽芸術に、頭は混乱・興奮状態!!
結局朝まで眠れませんでした。

このような天才ポゴレリッチ氏に出会えたこと、
そして、同じ時代に生きている幸運に感謝しつつ、
生の演奏を聴ける機会をずっと心待ちにしていたのです!


昨日、行ってまいりました。
会場はミューザ川崎シンフォニーホール♪
こんな、天才ピアニストがきてくださるというのに、
会場が満席でないことにはかなり驚きました。

こちらが、今回のプログラムです。
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ショパン: ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.35 「葬送」
リスト: メフィスト・ワルツ第1番
ショパン: ノクターン ハ短調 op.48-1
リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調
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そしてこちらが、現在のポゴレリッチ氏(1958年生まれ)。
ちなみに丸刈りの理由は、ヨーロッパの夏が年々暑くなり、
髪の毛を1日3回洗わなければならなくなったので、
音楽に集中する上で良くないと判断して選ばれた新ヘアスタイルなのだそうです。



初めて生でお目にかかるポゴレリッチ氏の姿。
ピアノのほうにゆったりと歩いて来られる姿は、巨匠の風格を漂わせていました。

深々とお辞儀をされた後、入念に椅子の高さを合わせているかと思いきや、
予想できない瞬間に突然始まった生演奏。
その一挙手一投足が、この世のものではない、何か特別なものに感じられました。

CDで聴いた、若いころのあの演奏とはまた違っていて、
より一層その芸術性を深め、ついには人間が到達してはならない
極みに達してしまったような、畏怖をも感じるような芸術の世界でした。

鍵盤を絹で撫でるような音色を奏でた次の瞬間には、
ピアノが半分に割れたかのようなフォルテッシモ。
かといって、単に強弱やスピード、テクニックで聴衆の興奮を高めるような類の演奏ではなく、
理解や共感の域をはるかに超えた、音楽芸術でした。
息をするのも忘れてしまうほどの、圧倒的な芸術を魅せつけられました。

すべての曲を終えた後、観客全員が息をのんで彼に注目する中、
ポゴレリッチ氏はゆっくりと椅子から立ち上がり・・・・
次の瞬間、椅子を足でチョチョッと蹴ってピアノの下にしまい込みました!!

これには、正直かなり驚いたのですが(笑)
同時に、この日初めて彼の普通の人っぽいところを見て、なんだかホッとしました。

演奏中は彼の音楽に没頭していて さほど気にならなかったのですが、
思い起こせば、この日の演奏はすべて暗譜ではなく、楽譜を見ながらの演奏。
しかも遠目でもわかるほどヨレヨレの楽譜だったために、
譜面台からずり落ちてしまうのではと、何度かハラハラさせられる瞬間がありました。
譜めくりの男性は、さぞかし肝が縮む思いだったことと思います。

また、ひとつの曲が終わると、ポゴレリッチ氏はそっと優しく楽譜を閉じるのですが、
次の瞬間には、その楽譜をピアノの下にバサッと投げ落とし、
今度は次の楽譜を、また丁寧に譜面台に広げます。
几帳面なのか、そうではないのか、一体どちらなのかと、
そんなしょうもないことにまで心をかき乱されながら・・・
それでも、このような何気ない1シーンにも、彼のプライベートな日常を
垣間見させて頂いたようで、とてもありがたい気持ちになりました。

さすがに、これだけの大曲を演奏されたあとは
アンコールはありませんでしたが、
この日、これ以上ない!というぐらい最高の座席で
彼の生の演奏に立ち会えたことに、幸せいっぱいでした。


念願のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 公演へ!!

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こんにちは!naotiです。

長年憧れだったオーケストラ!


いつか現地で、生で聴いてみたい!と夢見ていた、あの名門の
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の生演奏を、ついに聴いてきました
会場は、ミューザ川崎 シンフォニーホールです。



さらに、今回涙が出るほど嬉しかったのは、
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番が演奏されるということ!!
クラシックファンになって以来、ずっとずっと待ち焦がれていたのです。
憧れのオーケストラが私好みのピアニストとともに良いホールで
この曲を演奏してくださる時を!!


実は今回、チケット予約そのものを忘れていて、
気づいた時には全日程・全ホールで完売。。。
ダメもとで、こちらのブログで「チケット買います!」と呼びかけたところ
たまたま読んで下さった方が連絡くださり、譲っていただけることになったのでした。
本当に感謝です!!


チケットを手にしたその日から、
「間違いなくすごい演奏会になる!」「感動の嵐が巻き起こる!!」と、
もうこれ以上期待できない!というほど、期待100%でした。

ところが・・・マリス・ヤンソンスさんが指揮棒をおろした瞬間から、
自分の期待がいかにスケールの小さいものであったかを思い知らされることになりました。



期待や予想どころではない、壮大なスケールの、
別世界のベートーヴェン:ピアノコンチェルト第3番でした!!!

第1楽章の最初の最初から、完全に心奪われました。
マリス・ヤンソンスさんとオーケストラが一体となって創り上げる
独特のリズム感、テンポ、次の音を繰り出す絶妙なタイミング、息づかいなど、
その瞬間、瞬間に、万人の感性を揺さぶる、
何かとてつもなくスゴイものが溢れていました。

そんな至高の音楽に、かぎりなくやわらかく繊細な糸を紡いでいくように
緻密に、そして情感豊かに、エマニュエル・アックスのピアノが加わって、
夢にまで見た第2楽章も、夢以上の、至極の美しさを放っていました。
第2楽章は、なぜこんなにも感動的で、こんなにも心揺さぶられるのでしょう 
久しぶりに感じる、あの震えるような感動に満たされました。

こちらがピアニストのエマニュエル・アックスさん。(ユダヤ系ポーランド人)


今までの人生で聴いた中でも最高の、極上のベートーヴェンに浸りながら、
「あぁ。私はこれを長年待ち望んでいたんだ」と、
感慨深い思いがいたしました。

終わっても拍手は鳴り止まず、カーテンコールを何度か繰り返して、
アンコールに応えてくださいました。
まずは、芸術的なショパンのワルツ op34-2(遺作)でした。
心地よいテンポと独特のリズムに引き込まれ、すっかり魅了されました。
終わったらまた、ものすごい拍手とブラボー!!

「まだまだ帰さないワ!!」とばかりに、観客の念力も半端ではありません。
何度もカーテンコールを繰り返し、ついにもう1曲!
今度はショパンのマズルカop30-2でした。
大きな身体で、非常に繊細な音を魔法のように操るピアニストです。
またその音色が、やさしくて綺麗なこと!

もちろん拍手は鳴り止みません!
アックスさんは茶目っ気たっぷりに困ったポーズをとって
「さすがにもう時間もアレだし、堪忍〜」と言わんばかりに、
コンサートマスターの頭をもみくちゃにしながら舞台袖へと消えていかれました。

休憩時間に入って会場が明るくなった後も、ずいぶん長い間拍手が続いていました。
とくにこの日、観客の演奏者に対する尊敬と感謝の気持ちが会場全体に満ち満ちていて、
そこにも感動しました。

**************************

休憩をはさんで、R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
楽章に分かれているわけではなく、45分間続けて演奏される曲で、
オーケストラは100人以上の超大編成!



ゆっくりと、一人一人順番に目をやると・・・
びっくりするほどの美女を2、3人発見!!
ひとことで美女といっても、本当に絵画のような美しさで、
途中の結構な時間、音楽以上に、美女に注目してしまいました。
幕間で飲んでしまったシャンパンが効いてきたせいでしょうか・・・
音楽と美女に囲まれて、王様気分でした。

大編成のオケは、見た目にもすごいですが、パワーもすごいです。
1年分の音楽を聴いたような満足感を味わいました。
こちらも、盛大なスタンディングオーベーションとブラボーの渦で、
何度カーテンコールを繰り返しても鳴り止まず。

すると・・・まさかのアンコール!
大編成のオケによる、グリーグ 「ペールギュント」第2組曲より
”ソルヴェイグの歌”
 でした。
もしやこれが今日のメインですか?という程の、素晴らしい演奏で、
これには私も含め、観客もほぼ総立ちで大喝采!!
会場が明るくなって、楽団員が全員舞台袖に消えていってもまだなお
拍手が鳴り止まず、お客さんもいつまでたっても帰ろうとせず・・・
最後に、マリス・ヤンソンスさん一人がもう一度舞台に出てきてくださり、
大歓声に笑顔でこたえてくださいました。

私にとって、2013年のベストコンサートでした!
ミューザ川崎さん、オーケストラのみなさん、ヤンソンスさん、アックスさん、
すばらしい夜を有難うございました!!

舞台裏は体力勝負!!

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杉本周介さん(チェンバロ)、丹沢広樹さん(バロック・ヴァイオリン)による
オールバッハ コンサート(10/13開催分)は、ブログをご覧のとおり
とても素敵な演奏会でした。

終了後、優雅な気分に浸りながら片付けを手伝っていた私 naotiは、
衝撃的な光景を目の当たりにしました!!

専用のチェンバロカバーを被せるところまでは、驚きません。
このカバーは、専門店でチェンバロのサイズを伝えて作ってもらったそうです。


チェンバロを立てて、カバーをしっかり固定して・・・


演奏者が、自分たちで運ぶ!!!

しかも、丹沢広樹さん(写真手前)が付けている手袋に注目!
引越し業者さんが持っている、プロ使用の手袋!!


チェンバロの重量はピアノと比べて随分軽く、60キロぐらいだそうです。
が、狭い狭い階段を、チェンバロを立てて、微調整しながら運ぶのは
運送業者さんでも至難の技!
このお二人の音楽家の、幅広い能力には驚くばかりです。



順調に階段を上がっていきます。
「右にふりますよー」「1段あがります」など・・・
二人の声掛けを聞いていても、プロの運送業者のようです。


そして私が見た、衝撃の光景がこちら。

ワン・ツー・スリー!!




トラックでも、専門の車でもない、
普通サイズの乗用車の中へと、チェンバロが納められていくのです!!


すっぽり、ジャストサイズ!!
これ、驚きませんか?

チェンバロが乗用車に乗るんだという事実に、
わが目を疑い、とにかく驚きました。


聞くところによると、チェンバロ屋さんは
通常、一人で運搬もされるそうです。

こちらが、チェンバロの弦です。
糸のように巻きつけられています。



いろんな細さのものが入り混じっています。


コンサートの後にまで、こんなに楽しませてくださるなんて!!

初めて触れるもの、初めて聞くこと、
初めてづくしの一日でお腹一杯!!という、
大満足なひと時でした。

10/13オールバッハのコンサート ご報告♪

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去る10/13(日)、私共主催のリシュモア音楽教室 地下大レッスン室にて
バロック好きにはたまらない、オールバッハプログラムのコンサートが開催されました!

チェンバロ 杉本周介
バロック・ヴァイオリン 丹沢広樹



まずは1曲。
響きのある空間で、ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタを聴いていると、
バッハの時代の宮殿にいるような、贅沢この上ない、幸せな気分が押し寄せてきます。



曲の途中途中で、杉本周介さん、丹沢広樹さんそれぞれが、
楽器について、また、演奏する曲について、非常に興味深い解説をしてくださいました。
そのトークだけでも、別日程で開催して欲しい!というぐらい、
本当に盛りだくさんで、知的好奇心を溢れるほどに満たしてくださいました。

バロック・ヴァイオリンは、私は近くで見るには初めてだったのですが、
弓の形も違っていたり、「あご当て」がなく、現代ヴァイオリンのように
楽器を固定できないので
演奏するにはいろんな工夫が必要なのだそうです。




丹沢広樹さんが奏でるヴァイオリンはの音色は、本当に色彩豊かで、軽やかで、
とても自然で気持ち良く、ふわっと別空間に連れて行かれるようでした。

「腕辺りから音を出しているのではなかろうか?」と思わせるほど、
身体と楽器が一体化しているようで、それはとても不思議な感じでした。

チェンバロの譜面台をみると、縮小コピーした楽譜が縦に並べられ、
台紙に貼り付けたものがセットされていました。
終了後、杉本周介さんに、あんな小さくした楽譜、見えるんですか?」とたずねると、
「暗いし小さいし、全く見えない!雰囲気だけ(笑)」と、
笑いながら仰っていました。



コンサート終了後、「チェンバロ、どうぞご自由に弾いてくださいね!」
と仰っていただき、来場された皆様は順番に、チェンバロを演奏され、
ワイワイガヤガヤと、けっこう盛り上がっていました!!



チェンバロの部品を取り出して、いろいろ見せてくださいました。
白い部分の手前にある、ピョコッと飛び出ているのが、
ジャックと呼ばれる、弦をはじく爪。
素材は鳥の羽を削ったものだそうです。(鷲やカラスなど)
鳥の種類によって、音色も変わるそうです。

どの部品も、ピアノのミニチュア版みたいで可愛いかったです。



弦も、ピアノと違って細い!!
ちょっとでも強く弾くと切れてしまうのではないかと
ハラハラしてしまう細さです。



響板の上の方に、カエデのようなマークがありますが、
これは、当時の持ち主の「家紋」だそうです。
家紋入りの楽器って、贅沢ですよね。



素晴らしい演奏とトークでたっぷりと楽しませてくださった
丹沢広樹さん(バロックヴァイオリン)と、杉本周介さん(チェンバロ)です。
素敵なひとときを有難うございました!



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