JUGEMテーマ:
オペラこんにちは!naotiです♪
横浜は今日もまた大雪です!先日と同じぐらい吹雪いています。
リシュモア音楽教室は、また休講になってしまいました。
こんな雪の日には、心温まる
、元気をもらえる歌声などいかがでしょうか♪
FROLRENCE FOSTER JENKINS(フローレンス・フォスター・ジェンキンス)さん。
世界一
ヘタなソプラノ歌手として人々に愛され、世界中にその名を知られています。
彼女のリサイタルチケットはいつも即完売だったそうですし、
このCDも、発売当初はたちまち売り切れてしまったという、伝説の1枚です。
随分前のことですが・・・自分には才能はないと自覚しながらも、
とある音楽大学の
社会人声楽講座に通っていた時期がありました。
「当時、授業の中で、先生が衝撃的なソプラノの音源を聴かせてくださったんですよ〜」
と、思い出話をしていたところ・・・
なんと横山が
「コレでしょ?」と、CDを持ってきてくれました。
彼女の歌声を初めて聴いたときは、もう・・・
ただただ笑いが止まらなくて、こよりのように腹がよじれて、
発声練習の時間になっても、笑いすぎて座り込んでしまい、
声がかすれて歌えなくなるほど笑い倒しました。
帰りの電車でも、一人で
「プッ ププッ」と何度も吹き出してしまい、
その後も約1週間にわたって、幾度となく不意に襲ってくる笑い病に悩まされました。
このたび、久しぶりに懐かしい
迷唱を聴いて、当然笑いころげはしましたが、
不思議なことに、何度か聴いていくうちに、彼女の魅力に引き込まれていくのを感じました。
↓ ↓ ↓ 実際の歌声はこちらです ↓ ↓ ↓
フローレンス・フォスター・ジェンキンスの歌声 You tube
モーツァルトの魔笛より、有名な「夜の女王のアリア」。
ほぼ全ての音程を外しているのですが、奇跡的に音程が合っているところがあると、
「音程が合った!素晴らしい!!」 と、心の底から嬉しくハッピーになるのです。
彼女は生涯で4枚のCDを録音したそうです。
“The glory(???)of the Human Voice ”のライナーノーツには、こう書かれていました。
*****************************************************
確かに歌手 ジェンキンス、音楽的には悪夢のように破綻しているとしか言い様がない。
CDに録音されたその音程、テンポ、リズムの全てが破壊された強烈な歌唱はまさに
ウルトラ音痴という言葉がふさわしい絶唱。
しかも果敢に挑んだそのレパートリーの見事さにも正直、脱帽もの。
何しろそこには、歌手泣かせの超絶技巧と超高音で知られる「夜の女王のアリア」を
始めとし、コロラトゥーラ・ソプラノの難曲中の難曲がずらり。
そられをこの歌姫、迷いのない圧倒的な解釈で完全に自分のものとし、
堂々と高らかに歌い上げているのだ。
〜東端哲也〜
******************************************************もともとは、父親が遺した膨大な遺産と、離婚した夫の慰謝料によって資金を得て、
演奏活動をスタートさせたそうです。
とにかく歌うことが好きで、自信もあり、誰に何を言われても、
自らを偉大な音楽家と信じて疑わなかったそうです。
非常にエネルギッシュかつ魅力的な人物だったようで、
上流階級婦人を中心とした多くの熱烈ファンに支持され、常に社交界の華だったとか。
素晴らしい慈善家でもあり、興行収益や多額の個人資産を
貧困者や若手芸術家たちに惜しみなく与えたそうです。
そして、亡くなる1ヶ月前、73歳の時に、カーネギー・ホールでのリサイタルを開催。
チケットは飛ぶように売れ、プレミアがついたそうです。
興行的にも大成功をおさめて、まさに有終の美を飾ったそうです。
AmazonでCDの評価をみると、
「音痴界のカリスマ」
「彼女の歌には「1/f」の揺らぎのようなものがある。歌声を音声分析すればはっきりするだろう」等
様々ですが、ともあれ、こうして後世に語り継がれ、
世代を越えて人々に元気と勇気を与え続けているというのは
実に素晴らしいことだと思います!
↓ ↓ ↓それでは、ラストにもう一曲どうぞ! ↓ ↓ ↓
フローレンス・フォスター・ジェンキンスの歌声 You tube